子どもの頃、トレーディングカードを集めるのに夢中になった経験のある人もいるのでは? 実は大人にもトレーディングカードは大人気で、レア度の高いカードは高値で取引されることもあるといいます。今回はそんなトレーディングカードにまつわる騒動に巻き込まれた経験のある筆者の知人、Uさんから聞いたお話です。

バイト希望者急増の真相は

「ただいまー」
「おかえり! なあ、母さんの働いてる店ってこのカード販売すんの?」
帰宅すると高校生の息子が、某トレーディングカードの画像が表示されたスマホの画面を見せてきました。

「なにこれ?」
「〇〇のカードだよ! 今すげえ人気なの。もうすぐ発売なんだけど、店員だったら一番に買えたりする?」
「ああ、なんかそんなの発売するって言ってたかな。でも母さんは知らないから自分で買いに来なさいよー」
「えー、でも先に買い占められてたら買えないじゃん。どっかのコンビニで店員が買い占めたってSNSで見たよ」
息子の言葉に、はっと気が付いたUさん。
「もしかして……カード目当てで?」
コンビニのバイト希望者が急増しているのは、そのカードの買い占め目当てなのではないかと思ったUさん。

その読みは大当たりで、数日後にトレーディングカードが発売されると新しく採用されたバイトが買い占め、その日から来なくなってしまいました。

それからUさんの勤めるコンビニでは、トレーディングカードの発売日近くにバイトを雇うのをやめ、従業員の買い占めも禁止したそうです。

まさしく職権乱用ですよね。カードが欲しいのはわかりますが、買い占めたりすぐに辞めたりするのは良くありません。

【体験者:50代・女性主婦、回答時期:2024年5月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:齋藤緑子
大学卒業後に同人作家や接客業、医療事務などさまざまな職業を経験。多くの人と出会う中で、なぜか面白い話が集まってくるため、それを活かすべくライターに転向。現代社会を生きる女性たちの悩みに寄り添う記事を執筆。

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