自分が親になって初めてわかる自分の親の気持ち。謝りたくてもお礼を言いたくても、他界してしまったら何もできませんよね。これは筆者と筆者の父親のお話。父親の言った一言の意味が初めて分かったきっかけとは?

大病

その後、両親は他界し、私も結婚して息子を授かりました。
あの時、父が言った一言は、きっと親として当然の感情だったのだと、親になった今では思えます。

私は40代で思わぬ大病を経験しました。
今までのように動けない私をサポートし、看病をしてくれた息子に同じことを言うと、息子は私のようには怒らず「好きに生きてるよ。俺はお母さんにいなくなられたら困るからやってるだけ」と言ってくれました。

後悔

親として、息子の人生の邪魔にはなりたくないと思いますが、私を支えてくれた息子には心から感謝しています。
私もあの時、父に対して息子と同じことが言えていたら、父の気持ちも違ったんだろうと、仏壇に手を合わせながら後悔することがあります。

他界してしまった今では謝ることもできませんが、せめてものお詫びのしるしに、父の月命日には好きだった和菓子をお供えしています。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:RIE.K


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