お店でよかれと思って善意で行動してくれるお客様。お気持ちは大変嬉しいのですが、店員からすると、素直に喜べないことも……。今回は筆者がアパレル店員時代に感じた、喜べない善意エピソードをご紹介します。
画像: <アパレル店員の本音>「お客様、困ります(泣)」何度も叫びたくなった『ありがた迷惑』とは?

洋服の配置にはブランドなりのルールがある

アパレル店員をしていた時のことです。私が働いていたブランドでは、お店の中での洋服の配置がしっかりと計算されていて、平置きされている洋服のたたみ方にもルールがありました。
ゆったりとしたシルエットのアイテムは見える面積を広めにして、肌にフィットするデザインのアイテムはコンパクトにする、など……。たたみ方を変えることで、手に取らなくてもアイテムのデザインが想像できるようにしていました。

あのチェックのためにも!

他にも、お客様が手に取ったり試着したりしたアイテムは、そのお客様がお店を出てからたたみ直しますが、これにはアイテムをチェックする目的もあります。
アイテムを体に当てたり試着をしたりした際に、ファンデーションやリップ、その他の汚れが付いていないかをチェックするためです。
なのでお客様には、手に取った後はそのままの状態にしてもらえた方が、店員としては有難いと感じていました。

喜べない常連さんの善意

私が特に遠慮して欲しいと感じていたのが、「お客様が洋服を綺麗にたたんで戻す」行為でした。
特によくお店に来てくれていた常連Uさんは、お店に来て試着室に入り、試着室から出る時にはピシッと全部たたんで返却してくれるのです。
Uさんは2回に1回くらいは試着したものを購入してくださるのですが、たまに全く購入しないのにたくさん試着するときがありました。試着していただくことは構わないのですが、そのときは10着以上試着して、自己流のたたみ方で全部ぴっちり綺麗にたたんだ状態で戻してくるのです。「はい! 今回はごめんなさいね! でも、綺麗にたたんでおいたわよ♪」と得意げに言うので、店員も店長も何も言えず、Uさんがお帰りになった後にたたみ直していたのでした。


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