新入社員や後輩を指導するのって結構大変ですよね。パワハラだと思われないように気を遣ってしまうという人もいるのではないでしょうか。今回はちょっと変わった新入社員の指導に悩んだ経験のある筆者の知人、Aさんから聞いたお話です。

早く帰りたい理由とは……

残業中、必死になって仕事をこなすAさんの背中に向かって、いきなり新人の彼が声をかけました。
「あのう……もう帰っていいですか?」
「えぇ!?」
君のミスをカバーしてるんだけど、と思いつつ、Aさんは理由を聞くことにしました。
「〇〇くん、これから何か予定があるの?」
すると彼の口から出たのは、まさかの発言でした。
「会社まで、ママが迎えに来てるんです」
「ああ、そうなんだ」
とりあえずその日は彼を帰らせたAさん。

その後彼はどんなことがあっても残業を断り続け、1年経った頃に突然会社に来なくなり、そのまま退社してしまいました。
もちろん残業するのは義務ではありませんし、定時になったら帰ってもいいのですが、自分のミスが残業に繋がったのであれば、誰かに丸投げせず最後まで責任をもってやるくらいの気持ちでいて欲しかったのが本音です。
Aさんは社長から「なんかごめんね、お疲れ様でした」とねぎらいの言葉をかけられたそうです。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:齋藤緑子


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