どんなお仕事でも、接客業である以上は相手に寄り添う心が必要だと思います。
筆者は以前、病院で理学療法士として働いていました。
その時に起こった、心に残っている実体験をご紹介します。

順調にリハビリ出来た。本当に良かった!

それからリハビリは順調で、一度も拒否されることはありませんでした。

「お肌も艶々ですね。もしかして、昨日沢山寝れましたか?」

もちろん前日に沢山睡眠を取られていたのは、事前に担当看護師に確認済み。
そんな風に色々なコミュニケーションを取り続けると、今までの拒否が嘘かのように、素直にリハビリを受けてくれたのです。

後日ご家族が面会に来られたので、経過などを説明することに。
髪を切ってから態度が一変したことも伝えると、
「お母さん、宝塚が大好きだったからかも?」なんて話で大盛り上がりしました。

結局そのままリハビリは順調に進み、退院して自宅へ戻る事が出来たA子さん。
しばらく同僚から「イケメン理学療法士」とネタにされ続けたのは恥ずかしかったですが、患者様のためになれたのなら良かったと、私の中でいい経験となった出来事でした。

まとめ

ご高齢の方だと、退院後に自宅に帰る事が難しく、老人ホームなどを選択される場合も多いのです。
理学療法士はリハビリを行うプロですが、そこに患者様の意思が伴っていないと難しいもの。
どんな形であっても、患者様に寄り添う形で行えた事に、誇りを持てた出来事となりました。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Yuki.K


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