良かれと思ってしたことでも、違う角度から見ると正反対の効果を生んでしまうこともありますよね。思い込みで行動するのは危険です。今回は予想外の結果に襟を正すことになったエピソードを友人が聞かせてくれました。※この記事は、過去の人気記事を再編集しています。

注意しようとしたが

「周囲に迷惑になるようなら注意しないと……」もともと正義感の強い私は、高校生たちがふざけてイチョウの葉を蹴って遊んでいるのだろうと思い、身構えました。

しかし、しばらくすると高校生たちは蹴るのをやめ、満足そうな笑顔でどこかに向かって両手を振り始めたのです。
不思議に思って高校生たちが手を振るほうを見ると、そこには大きな病院がありました。その中の1つの窓が開いて、高校生たちと同じ年頃の男の子が手を振り返すのが見えます。

思い込んでいた自分を恥じる出来事に

高校生たちが去ったあと、彼らが落ち葉を蹴っていた場所に行ってみると……そこには落ち葉を使って「ガンバレ」の文字が書かれていました。

おそらく、病院の窓から手を振っていたのは高校生たちの友人なのでしょう。LINEやSNSもあるだろうに、わざわざ窓から見える場所に落ち葉で応援のメッセージを書いた高校生たちの粋な計らいを、一瞬でも「イタズラしているのかも」と思ってしまった自分が恥ずかしくなりました。

思い込みで判断するのではなく、何歳になっても柔軟に物事を捉えたいと改めて思った出来事でした。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:藍沢ゆきの

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