夏のお盆の帰省の頃になると、地元で懐かしい同級生にバッタリ会うことがありますよね。これは昨年の夏、私が実際に体験した地元のスーパーで10年以上ぶりに同級生に再会した時の話です。久々の再会に懐かしんでいると、話がまさかの方向に……?

その鍋と調理器具は、一式買うと数十万円もする製品だったのです。
A美は学生時代、おとなしくて真面目な、信頼できるタイプでした。
きっと彼女自身、その製品を心から良いと信じているのでしょう。悪気がないのは分かります。でも、10年以上ぶりに再会した友人に、挨拶もそこそこに高額な商品を勧めてくるその神経に、少し戸惑いを隠せませんでした。

「今度、うちでこの鍋を使った料理教室をやるから、ぜひ来て! 他の友達も誘ってくれると嬉しいな」

笑顔でグイグイくるA美に対し、私は曖昧な返事をして逃げるようにその場を去りました。

同級生からの押売りに残念

彼女にしてみれば、親切心のつもりかもしれません。
けれど私にとっては、懐かしい思い出や再会の喜びが、一瞬にして「営業ターゲット」としての価値に上書きされてしまったような、ひどく虚しい瞬間でした。

いいものを勧めてくれているだけかもしれませんが、お互いの生活や価値観が10年の月日で変わってしまったのだと痛感しました。
せっかくの地元での偶然の再会。温かい気持ちで帰りたかったけれど、スマホに残った彼女の連絡先をそっと消しながら、「もう二度と会うことはないだろうな」と、夏の終わりのような寂しさを感じた出来事でした。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Kumi.M

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