男尊女卑というのは、今でもまだ根強く残っている考え方です。知人は小さなころ、祖母から男尊女卑思想による露骨な孫差別を受けていたそうです。しかし『ある勘違い』からまったくショックを受けたことがなかったそうで……? 今回はそんな知人から聞いたエピソードをご紹介します。

私「大丈夫だよ。だって私の本当のおばあちゃんじゃないんだから、仕方ないよ」

みんな「どういうこと?」という空気になりました。

ニセモノだと思われていたおばあちゃん

このときの私は、日々のあからさまな差別から『きっと自分のおばあちゃんではなく、いとこくんのおばあちゃんなんだ!』と思い込んでいたのです。

ちなみに母方の祖母がとても優しいので、そちらが本物だと思っていました。そのためこのような孫差別も、特になにも感じていませんでした。

この小さな子独特の発想を聞いて、大人たちは

「そうだよな、本当なら優しいはずだもんな。ニセモノのおばあちゃんだ!」と笑っていたそうです。

おばあちゃんにも何か理由があって男孫だけを可愛がっていたのかもしれませんが、さすがに『本当のおばあちゃんじゃない』と言われたのは複雑だったようで、なんともいえない顔をして黙っていたそうでした。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:橘るい


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