熾烈な発行部数争いが繰り広げられている女性雑誌。各誌でレベルが高い付録つきの雑誌を送り出していますが、付録を使うことをバカにする人もいるようです。今回は、付録のポーチを嘲笑された筆者の知人のエピソードをご紹介します。余裕でスルーしましたが、それにはある理由があったのです。

B美が目撃した光景とは?

結婚式会場の入り口には、A子のお迎えのために運転手付きの車が待機していたのです。
「自分で帰るって言ったのに! 過保護な父で恥ずかしいわ」と頬を膨らませながら言うA子に、B美はあ然。
「お嬢様、どうぞ」と運転手からドアを開けられ、サッと後部座席に乗って帰って行くA子を見て、B美は言葉を失ってしまいました。

A子が余裕でスルーできた理由とは?

立ち尽くすB美に、A子の事情を社員が「本人の意向で公表はしてないけど、A子は社長令嬢で、うちの会社には社会勉強のために入社しただけだから」と教えてくれました。

A子が付録のポーチをバカにされてもスルーできたのは、裕福な社長令嬢だったから。
彼女の財力なら、本物のハイブランドのポーチを持つこともできますが、雑誌の付録なら汚れたら躊躇なく処分することができて、実用的。また、いろんなポーチを使って気分転換をすることができることから、“あえて”付録のポーチを使っていたのです。

ポーチは付録ですが、その中にはハイブランドのコスメが詰まっていました。上得意の客しかもらえないノベルティも入っていましたが、B美はそれに気づいていなかったのです。
事実を知ってからB美はすっかりおとなしくなり、A子に絡むことはなくなりました。

裕福であろうがなかろうが、付録を使うのは個人の自由で恥ずかしいことではありませんよね。
自分の価値観で他人をバカにすることのほうが恥ずかしいこと。
B美は赤っ恥をかいて反省したことと思います。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:江田愉子


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