結婚式はおそらく一生に一度の大イベントですから、ドレスやお花などこだわって選ぶ女性も多いのではないでしょうか。特にドレスは自分の気に入ったものを身につけたいですよね。
今回はそんな結婚式の衣装でお姑さんとひと悶着した経験のある筆者の知人、Sさんから聞いたお話です。

結婚式当日

結局むりやりお姑さんが選んだ和装にさせられたSさん。
「ほんとに和装でいいの? 俺から母さんに言おうか」
旦那さんがそう言ってくれましたが、Sさんは黙って首を横に振りました。

そして迎えた結婚式当日。
「わあ、キレイ……!」
親族控室に現れたSさんは、真っ白なウエディングドレスを身に着けていました。
「Sさん! これはどういうことなの!?」

どうしてもドレスが着たかったSさんは姑に黙って和装をキャンセルし、ずっと着たかったドレスに変更していたのです。

「和装じゃないと認めないって言ったでしょ!」
和装でないことに散々文句を言うお姑さん。しかし集まった親戚たちは皆Sさんのドレス姿を絶賛しました。
「認めないって言ったってもう当日だしねえ」
「そうよ。それに結婚式は花嫁が主役でしょ! 好きな格好していいじゃないの」
このように周りの親戚にいさめられ、お姑さんは納得いかない表情のまま結婚式に出席。

その後激しい嫁姑問題が起こるかと思いきや、「実は自分もドレスが着たかったけれど姑に反対されて着られなかった。あなたみたいに自分の着たいものを着ればよかった」とお姑さんがSさんに告白しました。自分と同じ道を歩んでほしかったのかもしれませんが、和解できてよかったです。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:齋藤緑子

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