ケーキ屋さんに行くと、キレイなケーキが並んでいて、見ているだけでワクワクするという人も多いのではないでしょうか。もしせっかく買ったキレイなケーキが崩れてしまったら、あなたはどう思いますか? 今回は筆者の知人Rさんから聞いた、ケーキ屋さんでのとある事件のお話です。

箱を開けてみると

「大変お待たせ致しました」
店員さんはすでに箱の蓋をシールでとめてあるケーキの箱をRさんに渡そうとします。

しかしRさんはそこでふと、いつもなら1回蓋を開けて「こちらでよろしいですか?」と内容を確認させてくれることを思いだしました。

「すみません、ちょっと確認させてください」
店員さんから箱を受け取り、シールを外して蓋を開けたRさんはびっくり。
「ショートケーキが……」
他のケーキはキレイに箱に詰められているのに、Rさんのお目当てだったイチゴのショートケーキはつぶれてぐちゃっとした、むざんな姿になっていました。

「やっぱり落としたんですね!?」
「た、大変申し訳ございません! 最後のひとつだったので……」
「だからってそのまま入れなくても!」

Rさんが抗議をすると、店の奥から店長らしき女性が出て来て謝罪。
「落としたのなら、正直に言ってくれればよかったのに! 素知らぬ顔で箱詰めして、そのまま渡そうとするなんて!」
「ほんとうに申し訳ございません!」

イチゴのショートケーキはもう在庫がなかったために、返金をしてもらい、次回に使える割引券を貰って帰ったとのことですが、Rさんは再びその店を訪れるつもりはないそうです。
誰にでも失敗はありますが、その時にきちんと謝罪できるかが大切ですよね。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:齋藤緑子

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