自分が思い悩んでいるときに、意外な人物からのアドバイスに救われることもありますよね。特に年長者は人生経験を多く積んでいるので、とてもためになる意見を聞かせてくれるでしょう。今回は筆者が実際に姑からアドバイスをもらったときのお話です。
画像: 職場の人間関係が原因でうつ病に。すると、姑が「人間っていうのはね──」思わぬ一言に救われた、、、

職場の人間関係で悩み……

当時私は金融関係の会社で、事務員として働いていました。その会社は営業マンの数に比べて事務員の数が少なく、毎日仕事をこなすのが精いっぱい。

そのうえどういうわけかベテランの女性社員に嫌われており、ささいなことで叱られたり、突然無視をされたりと、心労の多い毎日を送っていました。

「そんなに仕事ができないなら、もうやめちゃえば?」
ある日ベテラン女性社員にそう言われたのがきっかけで、とうとううつ病を発症してしまいました。

「休職します」
私は上司に診断書を出して、まずは1か月間休職することになりました。

姑にランチに誘われて

休職すると周りの同僚や家族に伝え、数日間は家の中でじっとして過ごしていました。

幸い結婚したばかりの夫はうつ病に理解があり、「今後のことはゆっくり休んでから考えたらいいよ」と言ってくれていました。

久しぶりに何もない日々を過ごしていたある時、私は夫の母親、つまりお姑さんから連絡をもらったのでした。
「気晴らしにランチに行かない?」
まだ結婚したばかりだったため、お姑さんと2人で出かけたことはありません。しかしせっかくのお誘いだったので、行ってみることにしました。

姑からのアドバイス

「おいしい?」
「はい、とっても」
お姑さんがランチの予約をしてくれたのは、個室でゆったりと食事ができる和食屋さん。そこで他愛のない話をしながら食事をして、食後のお茶を飲んでいる時でした。

「人間っていうのはね、30代を過ぎると今さら性格を変えることなんてできないの。性格の悪い人は死ぬまで悪いんだから、そんな人からは離れた方がいいわよ」
ふとお姑さんが漏らした言葉に、私ははっと目がさめるような気がしました。

その後私は休職期間が明けてすぐに退職することを決めました。

そして治療に専念し、うつ病が治った後は無事に人間関係の良い職場に再就職ができました。

人生経験豊富な人からのアドバイスはやはり心に響くものがあったと、今でもたまに思い出します。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:齋藤緑子


コメントを読む・書く

This article is a sponsored article by
''.