親が子どもの前で元気を取り繕っていても、いつも一緒にいる子どもには親の気持ちが手に取るようにわかるのかもしれません。これは筆者の体験エピソード。離婚直後で不安定な私を支えてくれた息子との思い出です。

その絵には、笑顔の私と息子が手をつないでいて、空には虹がかかった様子が描かれていました。
息子は、泣いてぐしゃぐしゃの顔をした私にニッコリと笑って
「ママ、大丈夫だよ。明日はきっと晴れるよ!」と一言。

「今、保育園で習ってる歌があるんだぁ!」と言いながら「虹が虹が空にかかって 君と君の気分も晴れて きっと明日はいい天気 きっと明日はいい天気~♪」と歌を唄ってくれました。

大切な思い出

私は息子の気持ちが嬉しくて、泣きながら一緒に歌を唄いました。
息子は「ママ、鼻水出てるよぉ!」と笑いながら、ティッシュペーパーを持ってきてくれました。
きっと幼い息子なりに、私を気遣ってくれたのだと思います。
どんな励ましの言葉よりも、息子の描いてくれた絵と唄ってくれた歌は、心をホッコリとさせてくれました。

そんな息子も今は独立し、家庭を持っています。
私が未だにその絵を大切に持っていることを、息子は知らないかもしれません。

それでもいつか、「あの時はありがとう♡」とお礼を言いたいと思っています。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:RIE.K


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