これからお話しするのは、私の人生の転機となった出来事です。当時の私は仕事があまりにも大変で、体や気持ちが追いついていませんでした。

つらい時に声をかけてくれた夫

その日も疲れ切って遅い時間に帰宅したのですが、帰宅後にすぐ社用の携帯が鳴り、そこから2時間もの時間をお客様に拘束されることに…。

電話を切った直後、またしても涙があふれてきました。疲れがたまっていたこともあったせいか、いつもより派手に、子どものように声を上げて泣いていました。

すると夫が近寄ってきて、「○○ちゃん(私の名前)、毎日毎日泣いてまでする仕事なの? ○○ちゃんはどうして働いているの? プライベートを充実させるためにお金を稼いでいるのに、仕事を頑張り過ぎて休日は寝て過ごして、いま人生が楽しいって言える?」と声をかけてきました。

夫の言葉に目が覚めた

夫の言葉に目が覚めた私は、俯瞰的に自分の状況を見られるようになりました。仕事中心の生活を送り、休日は起き上がることすらだるい、稼いだお金でリフレッシュすることもままならぬ状態で、幸せとは言えません。

仕事をする対価にお金をもらってはいるものの、私自身が心身ともにすり減っていることに、夫の言葉のおかげでようやく気が付いたのです。

翌日、私は会社に退職届を提出しました。

そこから退職まではきちんと勤め上げ、いまでは自宅で勉強をしながら在宅でできる仕事に就いています。プライベートも仕事も充実し、胸を張って幸せだと言える生活を送っています。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Emi.A

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