ここ数年、ファミレスなどを訪れると料理を席に運ぶ「配膳ロボット」を見かける機会が一気に増えましたよね。しかし筆者の高齢の両親などはロボットが苦手で、「配膳ロボット」を使用しているお店からはすっかり足が遠のいてしまいました。その運用にはまだ乗り越えないといけない課題があるようです。
今回は飲食店で働いている知人に聞いた、配膳ロボットにまつわるある男性の悲劇をお届けします。

レストランのフロアに響き渡る悲鳴

画像: レストランのフロアに響き渡る悲鳴

配膳ロボットが向かったテーブルから大きな叫び声が聞こえてきた為、あわてて駆け寄ると……
お客様がハンバーグの熱々の鉄板に指を入れてしまっていました。
これはマズイと思った私は「もっ申し訳ございません! 氷をお持ちしましょうか?」と声を掛けたのですが、お客様は「人が運ばないからこうなるんだ! こんなものに頼りやがって! 怠慢なんだよ!」とかなり怒っています。

しかしそこに、近くの席で食事されていた他のお客様のヒソヒソ声が聞こえてきました。
「じぶんでやったのにね」「ちゃんとみてればわかるのに」
すると先ほどまで怒っていたお客様はバツが悪くなったのか「もう知らん!」と言って無言で料理を召し上がり始めたのです。そして食後はしっかりお会計をして帰られました。

熱い思いをして思わず怒りたくなってしまったお客さんの気持ちも分からないではありません。このお客様に限らず、まだ慣れない方はたくさんいるのではないでしょうか?
ただ、人手不足は今後さらに進むと言われています。その解消になると注目されているロボット! 飲食店だけでなく介護の分野などでも期待されているようです。あらゆる分野でロボットの利用を広げていくためには、展開する側のさらなる工夫と共に、利用する側も理解を深めることが大切でしょう。

ftnサイトでは、このストーリーの完全漫画版も公開中! お見逃しなく。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

Illustrator:中谷 茜
ltnライター:鈴木まさ美

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