子どもへの虐待は、連日ニュースで報道されるほど増加していますよね。しかし「実際に自分の身の回りでは起こらない」と思いがちではないでしょうか? これは筆者が実際に体験した、子どもの虐待に関わるエピソードです。

近所のママ友

私は女の子の家の近くに住んでいるママ友に相談してみました。
あまりにも怯えたような女の子の様子がとても気になったのです。

私が今回の一件を話したところ、そのママ友から女の子の家の情報を聞くことができました。

「引っ越してきてまだ2週間くらいなんだけど、もう2回も警察が来てるんだよ。怒鳴り声や泣き声がすごいって、向かいの家の人が通報したみたいでね。そろそろ児相に預けられるんじゃないかって近所の人はみんな言ってる」

私の嫌な予感はどうやら的中していたようで、女の子の泣いていた姿が、頭から離れなくなりました。

保護

ママ友の話によると、その1週間後くらいの夜中に、パトカーが出動する騒ぎがあったそうです。
「救急車も来てたから、もしかすると誰かがけがをしたのかもしれない」と言っていました。

それからその家には誰も住んでいる様子がなく、停まっていた車もなくなって、表札が外されているとのこと。
女の子の向かいの家の人に聞いたところ、女の子は児童相談所に引き取られていったらしく、夜中にランドセルを背負って、警察官と車に乗っていったそうです。

全然知らない我が家に来て、いきなり泣き出した女の子の気持ちを考えると、いたたまれませんでした。大ごとになる前に、通報してくれた近所の人がいたことで、女の子は救われたのだと思います。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:RIE.K

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