人が沢山集まる公共の場所なのに、まるで自分の家のように振る舞う迷惑な人っていますよね。しかし逆上されてもめ事になるのを恐れ、なかなか注意できない人もいるでしょう。今回はそんな迷惑な人に遭遇し、猛抗議した経験のある筆者の知人Wさんに聞いたお話です。

迷惑客に注意するも……

自分のシートではないものの、リラックスして映画を観ている頭の横に足があるという不快さに、Wさんは思わず振り返って注意しました。
「足をどけてください! ここはあなたの家のリビングじゃないんですよ!」
後ろの席に座っている若い男性は、Wさんの言葉にムッとした顔をします。

普段Wさんはおとなしい性格で、あまり見知らぬ人に注意などしないタイプでしたが、映画となると話は別です。

せっかく好きな映画を観に来ているのに、人の足と並んで映画を観るなんて耐えられませんでした。

「なんだよ、うるせーな」
「前の席に足を置くのは非常識ですよ!」
「チッ!」
若い男性はふてくされた顔で、空いている他の席に勝手に移動しました。

「またやってる……」
若い男性が移動した先は、Wさんの席の2列前。そこでも男性は堂々と足を伸ばし、前の座席の背もたれに足を置いたのです。

「おい、何やってるんだ! 大人しく映画を観られないなら出ていけ!」
ふいに低い声が響き、Wさんが目をやると、なんと若い男性が足を置いていた席の隣りの男性が、若い男性の足首を掴んで睨みつけていたのです。

その声のために一気に注目を浴びたせいか、若い男性はすぐに足を引っ込め、足早に劇場から出て行きました。
Wさんはすっきりとした気持ちで、映画に集中することができたそうです。

映画館では前の席に足を置かないように注意する映像が流れることもありますよね。きっとそういう迷惑客が後を絶たないのでしょう。足を伸ばしてリラックスして観たい気持ちはわかりますが、映画館でする行動ではありません。本当に非常識なのでやめて欲しいですね。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:齋藤緑子

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