ペットを飼ったら、大切なその子と一日でも長く一緒にいたいと思い、可愛がって大切にする飼い主がほとんどですよね。ペットを大切にできない人に、生き物を飼う資格はありません。今回は、ペットの命をあまりにも軽く考えている人に憤った経験のある、私の知人Aさんのお話です。

「ううん、違うの」
「え、じゃあどうしてうちに連れてきたの?」
〇〇君のママは、猫を抱き上げてAさんの膝に乗せました。
「かわいいなって思ったから飼ってみたんだけど、私ってすぐ飽きちゃうのよね。だからペットは2年くらいで買い替えたいの」
「……は?」
「猫って2年以上生きるじゃない? でももう飽きちゃったのよ。だからうちの猫を買ってくれない?」
〇〇君ママの発言を理解できず、Aさんはぽかんとしてしまいました。
「ちょっと待って、どういうこと? 買い替えるって、ペットは物じゃないのよ?」
「わかってるわよー、だからお願いしてるんじゃない。ここならたくさん猫もいるし、捨てられるより幸せだもの。もちろん安く譲るわよ。でも私、次はチワワ飼いたいの。お金足りるかなあ」

「待ちなさい!」
Aさんは思わず大きな声を上げました。
「どうしてそんなこと言えるの、もう2年も一緒に暮らした家族でしょ?」
「でも飽きちゃったのよ。猫って15年くらい生きるんでしょ? そんなに長く飼えないわ」
その言葉に、温厚なAさんもさすがにブチ切れ。
「あなたには動物を飼う資格がないわ!」
しかし〇〇君ママは全く悪びれない様子で、「わかったわよ、でも猫は置いていくわね。あとはよろしく」と言って帰ってしまいました。

その後Aさんが何度連絡をしても、〇〇君ママは「猫はもういらない」の一点張り。
Aさんは置いて行かれた猫を不憫に思い、家族として迎えることにしたそうです。

猫は大切にされて今でも元気にしていますが、〇〇君ママとは距離を置いたため、チワワを飼ったかどうかは知らないし知りたくもないとのこと。

大切な命に「飽きた」などとよく言えたものですね。ペットの最期まで見届ける覚悟がなければ、動物を飼う資格はありません。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:齋藤緑子


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