混雑している電車内での痴漢。若い頃はあまりの恐怖に声も出せず、泣き寝入りしかできなかった筆者。ところが「おばちゃん」になってくると、技術をレベルアップさせた痴漢にも対応できるようになり……?! 筆者が実際に体験した痴漢撃退法をご紹介します。

じたばたしない。蛇のように追い詰める

平気なフリをした男性の表情に腹が立った私は、男性の正面に回り込み、相手の顔をまじまじと見つめました。ニコリともせず、真顔、無言で。
「今度やったら警察に突き出すぞ、コラ、覚えとけよ」
という無言のプレッシャーをかけ続けました。
座っている乗客は、怪訝そうにこちらを見ています。

耐えられなかったのか、男性は慌てて次の駅で降りていきました。

もう年を取ると、痴漢ごときで大騒ぎなんてしないのです。
しかも「手の甲」を当てている、というのは意図的ではない、と言い逃れするため。
もちろん本当に偶然当たってしまっている場合もあるかもしれません。
ですが、偶然のように見せかけている場合は、とにかく、「そっちはそのつもりでも、わかってるぞ」というアピールを、あくまでも無言で貫くのです。
まさに、じわじわ、蛇が獲物を捕まえる時のように(笑)。

満員電車で怖くて震えていた女子高生も、いつの間にか強くなるものです。
もちろん、痴漢は許されることではありません。
誰かが被害を受けている場面に出会ったら、問答無用で警察に突き出します。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:田中つぐみ


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