反抗期の高校生の息子を持つ友人から聞いた話です。反抗期で家ではろくに話もせずいつもイライラしていて何を考えているのかわからず困っていましたが、ある時、電車の中で照れくさそうにしながらも席を譲っている姿を目撃。しかも、その後のイケメンすぎる対応に涙が……。

イケメンすぎる対応に涙

最寄り駅でもないのにどこに行くのかな? と、不思議に思って息子の姿を追っていると、電車を降りた息子はそのまま急いで私が乗っていた隣の車両に移り乗ってきたのです。

ちょうど私のことは見えていないようで、息子には気付かれていませんでした。

妊婦の女性に席を譲るのに、反抗期の息子はきっと照れくさかったのでしょう。
「次の駅で降りるので」と言って席を譲ったのだと、息子の性格を知る私はすぐに気が付きました。

恥ずかしさもありつつ、相手に気を使わせずにスマートに席を譲った息子の思いやりというか、気遣いにも心を打たれ、涙が出そうになった出来事でした。

家では反抗的な息子ですが、不器用ながら人に優しくできる子に育ってくれていることに心から安堵しました。あの日見た息子の恥ずかしそうな顔は今でも忘れられません。

もちろん、この出来事を私が見ていたことは息子は知りません。私だけが知る息子の思い出です。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Kumi.M

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