子どものイジメは、ちょっとしたことが原因になります。ただ、それが本人に責任のない原因の場合、あなたなら親としてどう対応しますか? これは筆者の友人・M夫妻から聞いた息子のイジメ問題に真っ向から立ち向かったエピソードです。

策士

私たちが学校へ行った日の夜、Rは帰ってくるなり、こう言い出しました。

「お父さん、今日学校へ来たの? いきなり主犯格の奴が来て、今までさんざん無視してたくせに『お前のお父さんとお母さんが来てたけど、何の話しに来たんだ?』って話しかけてきたんだよ」

Rの言葉を聞いてニヤッとした夫。
それこそ夫が狙ったイジメ撃退の方法だったのです。

大成功!

確かに夫は、わざわざ朝の登校時間帯に学校へ出向き、職員室の前で先生を待っていました。
その様子を生徒に見せ、「朝から保護者が何をしに来たんだ?」と思わせること事こそが狙いだったのです。

夫曰く「イジメをしている連中にとって、顧問や担任などにチクられて、進路とかに影響したらヤバイと思わせたかった」とのこと。
夫は顧問や担任にイジメの原因が我が家の経済状態であることを話し、「この状態が続くのであれば、私たちも黙っているわけにはいきません。イジメの事実を公表し、学校側の対応についても追及させてもらいます」と言っていました。
イジメの事実を知った2人の先生は激怒し、真剣に対応すると約束してくれました。

イジメていた連中はきっと、何か怒られるのではないかとヒヤヒヤして、Rに様子伺いにきたのでしょう。

解決

その後、作戦が功を奏したのか、Rへのイジメはなくなり、今まで通り学校も部活も頑張るようになりました。
私はRの話を聞いたとき、とても感情的になってしまいましたが、夫の冷静な対応で、くだらないイジメは解決したようです。

今回の一件で、何事も感情的にならず、自分たちのできる方法で冷静に対処することが重要なんだと夫に教えてもらった気がします。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:RIE.K


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