電車をよく利用する人なら、非常識な乗客に遭遇したり、怖い思いをしたりしたことがある人も多いのではないでしょうか。今回は私の友人A子から聞いた、寝たフリをしてわざと肩にもたれかかってくる迷惑な乗客の話を紹介します。

本当は起きている!? 救ってくれたのは……

不思議に思っていると、前の席に座る女性はA子の肩にもたれかかる乗客を指さし、「起・き・て・る」と口の動きだけで教えてくれたのです。どうやら隣の乗客は実は起きており、わざとA子の肩にもたれかかっていたようでした。

その瞬間、もたれかかってきていた男性客の下心が見えたようでとても気持ちが悪く、恐怖を感じたA子。相手に気づかれないように平静を装い、タイミングよく到着した駅でさっと降りることに。女性のおかげで無事に迷惑な乗客から離れられたものの、降りた駅は最寄り駅ではなかったため、急いでタクシーをつかまえ帰宅したA子でした。

A子には、隣の客が本当に起きていたのか、実は寝ていたのか確信は持てませんでしたが、目の前に座る女性の機転により、ピンチを脱出できたA子。A子の母親と同じ年齢くらいの女性だったそうですが、女性に感謝ですね。ほかにも席が空いているのに、わざわざ隣に座ってくるなんて……。

このとき以降、A子は電車内で肩にもたれかかってくる乗客に遭遇したら、席を移動するようになったそうです。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:ichika.K

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