どんなに好き勝手に生きている人でも、実の親に叱られたらしゅんと大人しくなってしまうことがありますよね。子どもはいつまで経っても子どもで、実の親には弱いものです。今回はそんな気持ちを上手に利用して旦那さんにキツーイお仕置きをした経験のある、筆者の知人Fさんのお話です。

とある女性の訪問

そんなある日、ある女性がFさんの元を訪れました。
「どうしたのFさん、そんなにやつれて……ちょっと休んでなさい!」
その女性は疲れ果てたFさんの身体を気遣い、溜まっていた家事を片付けて子どもの面倒も見てくれました。
「これからのことは私に任せて!」
そう言ってFさんを励まし、女性は帰っていきました。

数日後、Fさんは身の回りのものをまとめ、子どもと一緒にその女性の家へ引っ越しを決行しました。
「おい、お前ら今どこにいるんだよ?」
久しぶりに帰った家がもぬけの殻になっていることに気付いた旦那さんから電話があり、Fさんは今自分がいる場所を伝えて電話を切ったのでした。

引っ越した先には……

「一体なんで俺の実家にいるんだよ!?」
旦那さんは大慌てでFさんと子どもを迎えに来ました。Fさんの家に訪れたある女性とは、実は旦那さんのお母さん。

Fさんはお義母さんの力を借りて、子どもと一緒に旦那さんの実家に引っ越していたのです。
「あたしが引っ越しておいでって言ったんだよ。 どっかのバカ息子が帰ってこないって聞いたからね!」
旦那さんのお母さんは、女手ひとつで旦那さんを育て上げた苦労人。自分と同じ苦労をさせないよう、Fさんに協力してくれたのです。

「フラフラ遊んでばかりいるんじゃないよ! この子はあんたの子でしょ!」
目に入れても痛くないほど孫を可愛がっているお義母さんは、かなり激しく旦那さんを叱責。お義母さんはかなり厳しい人なので、旦那さんは大人になった今でも頭が上がりません。
「わ、わかったよ……本当にすまなかった!」

お義母さんに叱られてからというもの、旦那さんは飲みに出ることも外泊をすることもなくなり、子どもの面倒も見るようになったそうです。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:齋藤緑子


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