私が小学生の頃の実体験についてお話します。家族で大好きなアニメの映画を楽しむはずが、思わぬトラブルでそれどころではなくなってしまいました……。

大きな音と衝撃

映画に夢中になっていると、妹の座席から「ガンガンッ」と大きな音がして座席が揺れました。

私は「やっぱりじっとしておくのは難しいのかな?」と感じ、妹のほうへ目をやります。すると、妹がとても怯えた表情で私を見ていました。

先ほどの大きな音と揺れは妹の行動ではなく、後ろの座席の人が妹の座席を蹴った振動だったとわかりました。私と妹はただただ怖くて小さく縮こまっているしかできません。映画が終わるまで2人で寄り添い怯えていました。

結末

映画が終わり明るくなった館内で初めて妹の座席を蹴っていた人の顔を見ると40代くらいの男性です。私たちはその男性が怖くて、一目散にその場を離れました。

その後、右隣に座っていて状況に気がついていなかった母に映画鑑賞中の出来事を話し、母は映画館の人に報告してくれました。

確かに映画館という場所でじっとしていられない妹にも非はありますが、小さな身長で何度か座りなおしたくらいで、成人男性の座席からスクリーンが見えないことはなかったはず。

ましてや子供向けのアニメ映画で、大人に座席を蹴られて怯える体験をすることになるとは、思いもしませんでした。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Emi.A


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