子どもが学校に通うようになると、出くわす可能性が高くなるのが「モンペ=モンスターペアレント」です。学校に対してだけでなく、PTAにも飛び火してくることもあります。今回は筆者の知人Aさんから聞いたPTA活動で出くわしたモンペエピソードをご紹介します。
画像: <PTAサボり魔ママ>いいとこどりをする【厄介ママ】にカチン! → 会長を交えた話し合いが始まり──!?

PTA活動をするAさん

入会・退会が自由と謳っているAさんの小学校PTAでは、PTAで活動をした時には活動のために時間を作ってくれた保護者に対して「何かご褒美になるようなこと」を作るようにしていました。謝礼という金銭の形ではなく、子どもたちの授業風景を見られるようにしたり、給食を食べられるようにしたりと「学校の中にいるからこそ経験できるもの」を一つのメリットとなるようにしていたので、保護者からは評判のいいPTAでした。

搾取するモンペが登場

しかし、そういったメリットを作ることで搾取する保護者も出てきてしまったのです。
新入生の保護者であるZさんは早々にPTAへの入会届けを出してくださり、その後の活動に毎回顔を出していました。しかし、その行動はあまり褒められたものではなく、1回目の活動では作業を何もせずにぼーっとしていたり、2回目の活動ではどこかにいなくなったりしていたのです。作業が終わった後の給食の時間や授業参観のとき、いわゆる「ご褒美タイム」の時だけひょっこり戻ってくるようなことをしていたのです。
本部メンバーの中でも、「ちょっとZさんの行動は目に余るよね……」といった話も出てきて、それが学校の先生も気づくほどになっていたので、何か対策をしないといけない状況になってきていました。

とうとうカチンときてしまった!

Zさんの「何もしない活動参加」が3回続き、4回目の時にも同じような状態だったので、Aさんは「あの、他の方の迷惑にもなりますので、何かしら作業していただけたらと思うのですが。」とZさんに言うと、「PTAに加入しているんだから、美味しい機会は逃したくないの。別にいいでしょ、ボランティアなんだし。」と言い出したのです。カッチーンときたAさんは「活動しないのにボランティアっておかしいじゃないですか!」と言い切ってしまいました。
Aさんがブチ切れてしまったのを会長が即座になだめてくれて、その日はZさんも時間を作って活動の場に出てきてくれたのだからと、活動後の給食は出すことにしました。
帰りの時に、ボランティアとはいえ他の方に不公平感を与えてしまうので、会長を交えて話し合いをし、「大変申し訳ありませんが、やはり今後は結構ですので」と伝えました。
PTAの活動は任意ではありますが、活動するからにはしっかりと参加しないと意味がありませんよね。その後、ZさんはPTAを退会すると届けを出してきました。

実は、その年の運動会では、PTAで運動会ボランティアをしていて、作業をした人は好きな場所から観覧できることになっていました。特に前方のテントは背の順で前になる子を持つママたちに人気で、離れた場所でZさんが悔しそうに観ていたのでした。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:南さおり


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