LINEグループで特定の子どもに悪口を言う、LINEいじめ。子どもにスマホを持たせる際、自分の子が被害に遭わないか心配になることもあるのではないでしょうか。今回はそんなLINEいじめの疑いから、意外な真実を知ってしまった経験のある私の知人Oさんから聞いたお話です。

衝撃の真相

「いきなり家に来られたのはびっくりしたけど、ほんとにLINEいじめがあったら大変よね」
そう思っていたOさんの元に、数日後に緊急保護者会をするという連絡が入ってきました。

Tくんの母親がクラスメイトの家を回っていたことが担任の先生の耳に入ったようで、スマホやガラケーを持っている生徒全員に事情を聞いて調査をし、結果を保護者会で報告するとのことでした。

「うちの子は関係ないかもしれないけど、一応出席しなきゃね」
Oさんは数日後、保護者会に参加するために息子の通う中学に向かいました。

「え、Tさんいないの!?」
なんと、その保護者会を開く発端となったTさんが来ていません。
「今回の騒動についてですが……」
間もなく担任の先生が、調査結果について話し始めました。

先生が生徒ひとりひとりに事情を聞いても、誰一人としてTくんの悪口を言っているLINEグループの存在を知らないこと、そして当の本人であるTくんも、「誰かにLINEで悪口を言われている」と言った覚えはないとのことでした。

「何それ、じゃあ本当にTくんのお母さんの誤解ってこと?」
Oさんが隣りにいたクラスメイトの母親に聞くと、小声でまさかの事実がささやかれました。
「実はTさん、慰謝料目当てで大騒ぎしたんじゃないかって話なのよ」
「慰謝料!?」
「そうなの、あの剣幕でしょ? 怖くなってお金払っちゃった人がいるみたい」
どうやらTさんがあまりに大騒ぎしたため、その場を収めるためにお金を渡した保護者がいるようでした。

その後お金を払った保護者とTさんの間で話し合いの機会が設けられ、事実無根ということでお金は返金されましたが、Tさんはずっとふてくされていた様子で、謝罪の言葉もなかったそうです。

LINEいじめは絶対に許されない行為です。Tさんは息子のことが心配だっただけかもしれませんが、もしいじめがなかったにもかかわらず大騒ぎして、お金をせびろうとしたなら、それも許されない行為ですよね。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:齋藤緑子

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