結婚をする・しない、子どもを産む・産まないは人それぞれで、考え方に違いがあるのは当然のことです。しかしそれが自分の大切な人を悩ませていることもあります。今回はひとりのシンママとその子どもたちにまつわる複雑な事情を知ってしまった、私の知人Nさんから聞いたお話です。

成長した子どもたちは……

それから十数年後。

保育園を卒園してからNさんが引っ越したため、シンママと顔を合わせることがありませんでした。

しかしある日、ひとりで買い物をしているシンママとばったり会いました。
「久しぶり、元気?」
Nさんが声をかけると、シンママは複雑な表情。
「実は……」
なんと子どもたちは高校を卒業すると次々に家を出てしまい、誰1人として母親の元にはいないとのことでした。
「縁を切られたのよ。こんな家、ずっと嫌だったって言われたの。全員父親が違うことで、結構いじめられたみたい」
シンママはそう言って涙ぐみましたが、Nさんは何も言葉をかけることができませんでした。

父親が違う子を産んだシンママの選択が正しかったのか間違っていたかどうかは、本人と子どもたちにしかわかりません。

もちろん父親が違っても、仲良く暮らしている家族やきょうだいがいることも間違いありません。子どもたちに見放された寂しい老後にならないためにも、何か方法があったのではないかと思わずにはいられないのでした。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:齋藤緑子


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