今は憲法改正もあり、何でも男女平等という風潮ですが、昔は少し違いました。特に昭和の一桁時代は「亭主関白な夫と家庭を支える妻」というふうに、役割分担されている家庭が多かったのです。
少しずつ男女平等になっていく中、筆者の家庭は少し古風なままだったのですが、ある変化が……。何があったのか筆者の体験談をご紹介します。

今更ながらに亭主関白を自覚した!? 変わっていく父にホッコリ

ある日、母の親戚の急逝で、母だけが急遽田舎へ帰ることになったのです。
突然だったため、もちろん父の事は放置して母は田舎へ。

今まで何もかもをしてくれた母が突然居なくなったことで、父は自分の事が何も出来ない事に気付いたのです。
今まで子ども達には「自分の事は自分でしろ」と厳しく教えてきたのに、自分は靴下の場所すら分からない。
今更ながらに「母に頼り過ぎていたのかも」と、ハッキリ思ったのだそう。

現在父は定年退職して数年経ちますが、なんと身の回りの事を全て自分でやっています。
そんなこと当たり前だろ! そう思われるかもしれませんが、父にとっては物凄い変化なのです。
さらに掃除機と風呂掃除は父の担当だと聞いて、私達兄弟はかなり驚きました。

母は家事の負担が減って楽そうだし、私達が小さい頃より夫婦仲が格段に良くなっているようでした。
このまま2人で協力して、幸せに暮らしてほしいと思っています。

まとめ

本当に何もしない人だったので、心を入れ替えたんだろうなと思いました。
母が家事を全部やってくれていたから、父は何の不自由もなく生活できていたということを、身をもって感じたのでしょう。
年老いていくにつれ丸くなった父を見て、切なくもあり嬉しくも思う出来事でした。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Yuki.K


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