筆者の友人B子から聞いた体験談です。B子は車のバックの運転がものすごく苦手。そのおかげで、職場では多数のやらかしをしてきました。これをされると相手も泣くに泣けない……。そんなB子の運転で起きた出来事をご紹介します。

「こんなもんじゃ済まないぞ」

ある朝、ついにやってしまったのです。現場は職場近くの信号でした。
信号で止まったものの、停止線をかなりオーバーしてしまいました。
疲れ切っていたこともあり、「なんであんな行動をとったのか分からない」とB子は言いますが、
停止線の位置まで戻ろうとバックをしてしまったのです。
後ろには工事用の軽トラックが控えており、がつん! とぶつけてしまいました。

車を降りて謝罪に向かうと、頭にタオルを巻いた若い男性が、
「姉ちゃん! 俺やからいいものの、人によっては怒鳴られるくらいじゃ済まへんで! 気を付けや!」と注意してくれたのです。さらに「車はこのままでいいから」と。

毎回、こうして人の優しさに救われてきたB子。
さすがに大反省して、車の運転をきっぱり、やめたのでした。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:田中つぐみ


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