数年前に90代で亡くなった筆者の祖母の話です。祖母はプライドが高く、親切なデイサービスの職員さん泣かせの利用者でした。それでも職員さんの根気強い関わりと、プロフェッショナルな対応で、頑固な祖母がどんどん変わっていき……? 素敵なデイサービスのお話をご紹介します。

このデイいちばんの天才!

祖母の性格を事細かに理解してくれていた職員さんは、祖母の知的好奇心とプライドを満たすような丁寧な扱いをしてくれました。

デイで書道に挑戦した時は、「さすが師範の腕前!」と褒めまくり、
祖母の部屋には亡くなるまで、その時の作品が自作のフレームに入れて飾られていました。
難しいプリントを解いている時には、「〇〇さんは、このデイいちばんの天才!」と声をかけてくれ、本人はご満悦でした。
私の目から見ても、そのプリントは祖母のためだけに問題集を探し、作られたものでした。

その後、祖母は急激に体が弱り、施設に入ってすぐに亡くなってしまいました。
でも難しい性格の祖母を温かく受け止め、生き生きと過ごせるようにサポートしてくださったデイの職員さんたちには、今でも心から感謝しています。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:田中つぐみ


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