親しい人が困っていたら、手を差し伸べたくなるのが人情というものです。しかしそれは時々、裏目に出てしまうことがあります。今回は親しい人に親切にしたことがきっかけで、思わぬトラブルに巻き込まれてしまった経験のある私の知人Cさんに聞いたお話です。

「やめなさいよ、みっともない!」
Wさんの声が響き、隣人女性はビクッと肩を震わせました。いつも温厚で優しいWさんが珍しく大声を上げたので、家の前を通る人たちや近くで井戸端会議中のご近所さんたちが皆そろってこちらを見ています。
「え、何事……?」
数人のご近所さんが、何があったのかと集まってきました。
「な、なんでもないわよ!」
隣人女性は人の目に耐えられなくなったのか、慌てて家の中に戻って行きました。
「ごめんね、Cさん」
「全然気にしてないよ。断ってくれてありがとう」
Cさん一家はWさんの家を後にしました。

その後Wさんは、隣人女性が渋々草むしりをしているところを見かけたとのことです。

草むしりが大変なのは分かりますが、面倒だからといって、相手の都合も考えず、無理やり人に押し付けるようなやり方はいけませんよね。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:齋藤緑子

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