教員をしている友人B子から聞いた体験談です。思春期真っ盛りの子どもたちは、反抗もするし、時には目の前で親子げんかを始めることも。ここでは、思春期に足をつっこんだカワイイ中学生男子の、お母さんへの反抗ぶりをご紹介します。

三者面談の日に……

その日は三者面談の日。いつも甘えてくる男子のお母さんに出会いました。
「〇〇くん、いつもお話しにきてくれるんですよ。可愛いですね」
と言うと、
「元々おしゃべりな子なんですけど、最近は家で話してくれなくて。うるさい!って」
と返ってきました。
寂しそうなお母さんは、本気で困っているようでした。

本人はというと、お母さんの横でしばらく恥ずかしそうにモジモジ。
そのうち、じっとしていられなくて、ピョンピョンとジャンプを始めました。

「もう、やめてよ!」

「もぉー! お願いだから、やめて! ママ!!」
「いつもママがしゃべりすぎるから、ボクがしゃべれない!」
と叫んで、走ってどこかへ行ってしまいました。

「……。」
彼の後ろ姿をお母さんと目で追いながら、
「まだ心配しなくても大丈夫そうですね!」
とB子はそっとささやきました。そしてふたりで大爆笑。
「もしかして、〇〇くんは末っ子ですか?」
「はい。わたしが子離れできなくて」
そういうお母さんの顔は、嬉しそうでした。

思春期のはじめは、家の中ではエラそうでも、外では甘えん坊だったりしますね。
このアンバランスさが可愛くて、B子は子どもたちを、ほほえましく見守っているそうです。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:田中つぐみ


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