反抗期の子供との向き合い方って難しいですよね。しかし、その裏には子供の隠された思いがあるのかもしれません。今回は筆者の知人Aさんから聞いたエピソードをご紹介します。

娘が置手紙を残して消えた

夕方、息子を迎えに行った後、買い物をしたAさん。家についた頃には薄暗くなっていました。

「今朝、叩いてしまったことを娘に謝ろう」と思いながら、玄関で娘を呼びましたが返事はありません。そしてリビングのテーブルに、娘の書いた一通のメモが置かれていたのです。

「探さないでください」

「娘が置手紙をして消えた……私のせいだ!」Aさんはパニック状態になりながら、玄関を飛び出しました。すると、庭の物置からすすり泣く声が。娘はそこでうずくまっていました。

娘「本当は心配してほしかった」

娘を家に入れたAさんは、まず今朝のことを謝りました。すると娘は「自分でもお母さんにどう接していいのか分からない」と大声で泣き出したのです。

「本当は放っておいてほしいなんて思っていないの。『お姉ちゃんは手がかからないから』と、いつも弟が優先されて寂しかった。家出すると言えば心配してもらえるかと思って……ごめんなさい」

こう話す娘を、Aさんはギュッと抱きしめたのでした。

まとめ

年の離れた弟に、実は嫉妬していた姉。しかし、反抗期ゆえに、その気持ちを正直に伝えられず、寂しい思いをしてきたのでしょう。

反抗期になると、自分の思いとは裏腹に、思ってもいないことを言ってしまいがちです。親はそのことを理解してあげながら、自立心を尊重しつつ、子供と寄り添っていけたら良いですね。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:花澤ひかる


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