自営業で、ビルの点検や火災報知器の配線をする会社を経営していた友人から聞いた話です。友人の会社は、取引先の会社から仕事をもらう下請けでした。会社の経営は順風満帆だったのですが、人生最悪の出来事に遭遇することになったのです。
画像: ftnews.jp
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業績拡大中の友人の会社

友人の会社は小さいながらも業績は右肩上がりで、取引先にも恵まれてうまくいっていました。最大の取引相手であるA社に頻繁に通い、多くの仕事を引き受けていました。A社の社長はすごく親切で面倒見がよく素敵な方で、友人は絶大の信頼を寄せていました。

会社が軌道に乗ってきたある日、友人が仕事のためにA社を訪れたときのことでした。

誰もいない!!!

なんと、社内がもぬけの殻となっていたのです。パソコンやFAX、机も椅子もなにもなく、紙切れひとつない状況でした。友人は顔面蒼白。なにがどうなっているのかわからず呆然としてしまいました。

頭が真っ白になり何も考えることができず立ち尽くしていたところに、近所の人がやってきました。どうやら夜逃げをしたらしいのです。近所の人は、夜中に物音がしたり車が何台もきたりして、物々しい雰囲気だったと教えてくれました。


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