私が知人から聞いた体験談です。子どものために…と夫の好き勝手に耐え続けることは、必ずしも正しい選択ではないのかもしれないと思ったお話でした。

高校生になった娘

子どもが夫の不倫に気付いてから数年経ち、長女は高校生になりました。そんなある日、娘から深刻な顔で「話がある…」と持ち掛けられたのです。

最近とくに悩んでいる様子もなかったし、一体どんな相談だろう? と心配に思い、すぐに2人で話せる時間を持ちました。しかしこの後、娘の話の内容に私は驚くことになります。

娘が真剣な顔で何を言ったかというと、「このままではお母さんは幸せになれない。いつも不倫三昧でろくに家に帰らないお父さんとは離婚するべきだよ」とのこと。さらに娘は「私も立ち会うからお父さんと話そう」と涙ながらに言うのです。

子どもにこんな心配をさせていたことを知った私はハッとして、ようやく離婚に踏み切ることを決意しました。

私の「子どものために離婚しないほうがいい」といった考えは必ずしも正しかったわけではなく、「むしろ子どもにつらい思いをさせていたんだ」と、情けなさと申し訳なさでいっぱいになりました。

結末

その後私は夫と離婚し、裕福とは言えませんが子ども3人と平穏な生活を送っています。

一方で別れた夫は若い女性に通用しない年齢になり、1人寂しく過ごしているんだとか。あのとき背中を押してくれた娘の勇気には、感謝しかありません。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Emi.A


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