割り箸の袋で箸置きを作ったり、ストローの袋を折りたたんだり、普段の生活の中で無意識に行う、習慣のような行動が誰にでもあるのではないでしょうか。今回は、相手の無意識の行動により、とんでもない事実が発覚した経験のある、私の知人Sさんに聞いたお話です。

誰とケーキを食べたのか

「あ、帰ってたんだ。お母さん大丈夫なの?」
「うん、もう元気みたい」
その日は珍しく旦那さんの帰宅が早く、Sさんが帰ってきたことに少し驚いている様子。Sさんは食事を作る手を止めて、着替えている最中の旦那さんに声をかけました。

「ねえ、あなた」
「ん? なに?」
「私がいない間に、誰か来た?」
旦那さんはその言葉に、ビクッとして手に持っていた上着を落としました。
「誰とケーキ食べたの? これ、あなたがやったんじゃないよね」
Sさんの手には、小さくたたまれたケーキの銀紙。旦那さんの顔がみるみるうちに青くなっていきます。
「随分几帳面な人なのね、こんなに小さくたたんで」
「えっと……ごめん!!!」
旦那さんは上半身にビジネスシャツ、下半身はパンツという情けない姿で、その場に土下座しました。
「魔が差しました」
Sさんが詳しく聞いたところによると、旦那さんは同じ会社の若い女性と浮気をして、Sさんのいない間に家に連れ込んでいたのだそうです。

帰りが遅かったのも、休日出勤もその女性と会っていたとのこと。

もちろんすぐに別れることを旦那さんに誓わせ、今回だけは許すことにしました。

しかし今でも旦那さんの好きなケーキ屋の前を通ると、銀紙のことを思い出して複雑な気持ちになるそうです。

ほんのささいなことでも「あやしい」と思うのは女の勘といったところですね。決して侮ってはいけません。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:齋藤緑子


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