友人から聞いた話です。毎年節分には、豆まきをやろうと、義実家に夫の兄弟家族と友人家族が集まります。姑からいじめられている友人が鬼になるのがお約束だったので、仕方なく鬼役をやっていたところ……?

本当の鬼は……

子供たちは「鬼はー外!」「鬼はー外!」と言いながら、姑に豆をぶつけ始めました。

姑「ちょ、ちょっと鬼はあっちよ!」と言っても聞かない子供たち。

すると、別の子供たちまで姑に豆をぶつけ始めたのです。

姑「ちょっと! 止めなさい!」と言ってもいうことを聞くはずもなく……。

子供たちは面白がって姑に豆をぶつけて遊んでいました。そして結局、姑は外に出るしかなくなってしまったのでした。そこで初めて友人は、子供たちも意地悪な姑を鬼だと思っていたのかと思い、姑以外の全員でこらえきれず笑ってしまったそうです。鬼扱いされた姑は気の毒ですが、その後、姑はこの件で思うところがあったのか、友人への嫁いびりの回数は減ったそうです。

子供たちは見ていないようでよく見ていますよね。でも、子供たちがどこかで友人が姑にいじめられる姿を見ていたのだと思うと、なんとなく切なくて胸が熱くなる話でした。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:鈴木まさ美


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