人の物を盗むことは、立派な犯罪。どんな理由があろうと、やってはいけないことがあります。しかし物事の善悪がわからない人は、罪を犯したのにとんでもない言い訳をすることも……。これは筆者の勤務していた会社で実際に起きた『窃盗被害』のお話です。

とんでもない言い訳

F先輩から聞いたところ、Mの言い訳はとんでもないものでした。

Mはお客様に名義を借りて保険の契約をし、ノルマを達成していたことが分かったのです。
保険料をこちらで支払うことを約束していたため、納付期限までにお金が必要だったとのこと。

名義借りは保険会社ではご法度です。
窃盗だけではなく、保険会社の社員としてもしてはいけないことをしていたことがわかり、上層部はさらに頭を悩ませることになりました。

Mの末路

Mは優秀社員として表彰されていたことがあり、名義借りがバレたことで今までの表彰実績はナシということになりました。
直属の上司は何枚もの始末書を書かされる羽目になり、Mは懲罰を受けることになったものの、会社側の配慮で懲戒解雇ではなく自主退職が認められました。

F先輩の盗まれたお金は無事返還。
他人のお財布を盗むことはもちろん、保険会社の社員としてもしてはいけないことをしていたMは、善悪の分別もつかなくなっていたのでしょうか。

体裁を気にした上層部の対応にも驚きましたが、平然と『優秀社員』として表彰されていたMにも驚かされた事件でした。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:RIE.K


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