世の中で度々目にするルール違反。自分だけ得をすればいいと思う人は、意外と周りにいるものです。今回は、筆者が実際に経験した「スーパーでの出来事」をご紹介します。

なんでそんなに必要?

ただ、女性の驚きの行動はこれからでした。十分に指ペロをした女性は、ものすごい速さで、巻かれている無料ポリ袋を引っ張り始めたのです。

私があっけにとられている間に、なんと数十枚以上のポリ袋を取った女性。その袋とリンゴ1個をササっとカバンに詰め、その場を去ろうとしました。

しかし、店員に呼び止められた女性。「お客様、必要な枚数だけお使いいただけますか?」と注意されると、女性は驚きの抵抗をしたのです。

「無料なんだからいいでしょう! ちゃんとリンゴも買ったし、客に文句言うんじゃないよ!」

女性はそう言い残すと、ツンとした顔をしてスーパーから出ていきました。

非常識な人たちのせいで

居てもたってもいられなくなった私は、店員に「大変でしたね」と声を掛けました。

すると店員は「あの人は常習犯なんです。また、同じようにポリ袋を大量に持っていかれる方が多く、困っています」と語りました。レジ袋が有料化になってから、さらに被害は増えたといいます。

それから数日後、そのスーパーから無料のポリ袋はなくなり、欲しい場合は店員への申告制になりました。肉などを買うときに使用するので、そのたびにわざわざ店員に伝えなくてはならず、「正直不便になったな……」と思ってしまいます。

一部の非常識な人たちのせいで、他の人も迷惑を被るというのはよくある話ですが、本当に腹立たしいことです。みんながルールを守って生活できるような世の中になってほしいと強く思います。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:花澤ひかる

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