親しき仲にも礼儀ありと言うように、親や兄弟に対しても礼儀を欠いたり、良くしてもらって当たり前だという態度でいると、いつか痛い目に遭うことになるでしょう。今回は私の知人のSさんから聞いた、礼儀を欠いた人への不思議でキツイお仕置きのお話です。

不思議なお仕置き

「ちょっとつけてみよーっと」
伯母さんは喪服にはまるで不釣り合いなダイヤのネックレスを身に着けました。その時です。

「うっ!!!」
伯母さんの首にかかったネックレスのチェーンが、まるで伯母さんの首を絞めつけるようにギューッと縮んだのです。
「お、伯母さん!」
突然首が締まったショックから、伯母さんはその場に仰向けに倒れて失神してしまいました。

周りにいた数人が駆け寄ると、ネックレスのチェーンは普通の長さに戻っていました。
「これはどういうことだ……」
皆が絶句して、倒れている伯母さんとそのネックレスをただ見ていることしかできませんでした。

「な、なんなのよこれ」
伯母さんはすぐに意識を取り戻し、真っ青な顔のまま慌ててネックレスを外しました。するとその首元には、ちょうどチェーンの太さくらいの真っ赤な痕が残っていたのです。

「お祖母ちゃんが、怒ってるのかも」
Sさんがそう呟くと、伯母さんは身震いしながらネックレスを放り投げ、そのまま家から飛び出してしまいました。

それからというもの、伯母さんは一度も親戚の前に顔を出していないとのことです。

お祖母さんからのお仕置きだとするととても不思議な出来事ですが、伯母さんにはいい薬になったのではないでしょうか。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:齋藤緑子


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