経済的な格差は保護者の間でも存在します。また格差を盾にとって、マウントを取りたがる保護者がいることも事実です。これは筆者が実際に経験した、私立高校でのちょっとおかしなマウンティングエピソードです。

説明会で謎のマウント

学校で修学旅行前の保護者説明会がありました。体育館で行き先ごとに分かれて座っていると、アメリカに行かせる保護者たちが、何故か沖縄に行かせる保護者に対してマウントを取り始めました。

「一生に一度の修学旅行なんだからアメリカに行かせてあげればいいのにねぇ」
「やっぱり、お金がないのかしら? アメリカは沖縄の何倍もかかるものね」

確かに旅行の代金は大きく違いました。
しかし、沖縄組は子どもの希望や部活の関係などが理由の保護者が多かったので、会場内は不穏な空気になりました。

そんな中「だいたい、お金がないのになんで私立に入れたのかしら?」とひときわ大きな声で暴言を吐いた保護者が! 「私立ってお金がある家の子が来るところでしょ。学校側も、家庭の経済状況をちゃんと見てから入学させるべきじゃない?」と嫌味たっぷりの大声が聞こえてきたのです。

部活のためにあえて沖縄を選んだ家庭も多い中、あまりに無知で失礼な暴言でした。

先生、ありがとう!

その暴言は、近くにいた先生方の耳にも届いていました。
すると、息子の部活の顧問の先生が立ち上がり、暴言を吐いた保護者へ近づいてこう言ってくれたのです。

「私どもの学校は、お金のあるなしで生徒を選抜しているわけではありませんよ。ましてや、沖縄組にいる生徒たちは、学校の看板を背負って戦うために、自らの意思で日程の合うコースを選んだ誇り高い子たちです。そこを誤解なさらないでいただけますか」

その声は穏やかでしたが、有無を言わせぬ強さがあり、嫌味を言っていた保護者たちは真っ赤な顔をして俯いてしまいました。

まとめ

説明会は顧問の先生のおかげで、滞りなく終了しました。先生にたしなめられた保護者軍団は逃げるように体育館を出ていきました。

息子が言うには、普段からお金のあるなしで小さなイジメがあるそうです。自分の物差しでしか人を測れない心の貧しさを、悲しく思った出来事でした。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:RIE.K

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