これは作者の友人から聞いた「うちの子の成績表、二重丸ばかりなのー!」と、マウントをとってくるママ友にひと泡吹かせたお話です。

凄いでしょ。と成績マウント

「うちの子、凄いでしょ!?」とうちの息子と同い年の子を持つママ友が
鼻高々と自慢してきたので、「すごい、すごーい!」と言っておきました。
「やっぱり、高いお金をかけて塾に行かせた甲斐があったわ。
あなたも、子供に少しはお金かけたら?」と途中から余計な一言。
その言葉に気分を害していると、居間から、息子が飛び出し玄関まで走り出てきたのです。

「あれ、おかしい!」と言う息子に

それから、ママ友が掲げていた通知表を見るなり、
息子が大きな声で、疑問を呈したのです。
「あれ、おっかしーな。ぼくと成績表を見せ合いっこした時は、こんなに二重丸なかったのに。
なんか増えているよ!」「ママ友の息子くん、丸を二重丸にしたんじゃないの?」

そんなことを言い出した息子。私も通知表をよくよく見ると、
丸を二重丸に書きたしたかのようなインクの濃さの違いが見て取れたのです。
ママ友もそれに気づいたようで、顔を真っ赤にして、
「うちの子に限ってそんなことは!?」と
慌てふためき、逃げるように回覧板だけ置いて帰っていきました。
ママ友が帰った後のこと。私は塾に行かせなくても
そこそこの成績をおさめた自分の息子が少し誇らしくなったのでした。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:雲川 はるさめ

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