私の知人Aさんに聞いたお話です。Aさんが毎朝犬の散歩をしていると、イケメンの男性と仲良くなりました。何度も顔を合わせていく中で「ひょっとして付き合えるんじゃ!?」と期待していたそうなのですが…。思わぬ形で残念な結末を迎えてしまった話をご紹介します。

手渡されたクッキーは

「あ、これ良かったら」
イケメンは微笑みながら、かわいいパッケージに包まれた1枚のクッキーを差し出しました。

「あ、ありがとうございます!」
Aさんはイケメンに誘われた嬉しさで舞い上がっていたため、何も考えられずにそのクッキーを開けて、ひと口かじりました。

「ん? なんか硬いし、味がない……」
Aさんはもぐもぐと口を動かしながら、イケメンの表情が強張っていることに気付きました。

「あの、それ犬用なんだけど」
「えっ!?」
Aさんは手元にあるクッキーの食べかけを見て、クッキーが骨の形をしているのを確認しました。
「あちゃー……」
イケメンの表情を見ると、かなりドン引きしている様子。

「じゃあ、僕はこれで!」
イケメンは逃げるようにその場を去っていきました。

それからAさんは散歩中にイケメンに会うこともなく、もちろん連絡も来ることはありませんでした。

まさか犬のクッキーを食べてフラれるとは、一体何が原因でフラれるかわかりませんね。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:齋藤緑子

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