新幹線や飛行機で帰省する時は、移動中も快適に過ごしたいですよね。特に通常より高い値段を払った席ならなおさらです。今回は筆者が独身時代に新幹線で帰省中、せっかく指定席をとったのにデッキで過ごすことになったトホホなエピソードをご紹介します。

お土産が水浸し、男の子にたずねると……

私は慌てて床に置いていたお土産袋をもちあげました。

すると、外も中もびしょびしょに濡れています。

ハッとして隣の男の子を見ると、彼はヨーヨーを持っていません。

そこで恐る恐る「ヨーヨーどうしたの?」と聞いてみました。

すると「さっき割れた」と……。

続けて「この袋に水かからなかった?」とたずねると、無邪気に「わかんない」とのこと。

父親の態度にも怒り心頭→結局、デッキに移動

状況を考えても、ヨーヨーが割れてお土産にかかったに違いありません。

でも私は見ていたわけではないし、証拠もないのでそれ以上男の子を追求できませんでした。

一番腹が立ったのは、お父さんがずっと寝たふりをしていたことです。

ヨーヨーが割れた音で絶対に起きたはずなのに、私が席に戻る前にヨーヨーを片付けて狸寝入りをしていたのです! 謝ってくれたらまだ許せましたし、本当に寝ていたのかもしれませんが、その態度が本当に許せませんでした。

一刻でも早くこの親子から離れたかったので、降車駅に着くまで全ての荷物を持ってデッキで過ごしました。

このお土産びしょ濡れ事件以降、どんなに混雑していても手荷物以外は、天井に備え付けられている荷物棚に入れるようにしています。

たくさんの人が利用する公共交通機関では、お互いを思い合って過ごしたいものですね。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:広田あや子

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