筆者の知人Aさんは抱っこ紐で子どもを抱っこしながら電車に乗っていると、鋭い視線を感じたそう。子連れで出歩くと何かと注意されることも多い世の中。Aさんが「また何かやらかしてる??」と身構えていたその時!? Aさんに何が起きたのか話を聞きました。

「落としましたよ」女性の真意

鋭い視線の女性は、しばらくAさん親子を睨んだ後で近づいてきました。Aさんは女性の気配に怯えていましたが、女性が放ったのは意外な言葉でした。

「すみません。コレ落としましたよ」

女性は息子の脱げてしまった靴を拾ってくれていたのでした。息子を抱っこしていて視野が狭くなっていたAさんは、靴が脱げてしまっていたことにまったく気がついていませんでした。最近、歩き始めた息子のファーストシューズを拾ってくれた女性には感謝しかありません。

子連れだから触れられる優しさもある

電車に乗り込んですぐに靴が脱げてしまっていた息子。女性はそれを拾い、声をかけるタイミングを見計らっていたそうです。Aさんが鋭い視線だと感じていたものは、いつ声をかけようかという優しい眼差しだったのでした。

子連れだと注意されてしまうこともありますが、今回のように人の優しさに触れる機会もたくさんあります。Aさんも人から送られた視線を鋭いものだと怯えるのではなく、人が作り出す優しい世界をもっと信じてみたい気持ちになったのでした。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:安藤こげ茶


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