体調が悪い時くらいは、身体だけではなく心もゆっくり休めたいものですね。具合が悪い時に精神的な負荷をかけられると、余計に悪化してしまいます。今回は体調が悪い時にお姑さんから攻撃を受けた経験のある私の知人、Fさんに聞いたお話です。

救世主登場!

「ちょっと! あんたさっきからぐちぐちうるさいんだよ!」
いきなりFさんのベッドの周りにあるカーテンが開き、隙間から隣りのベッドで入院している高齢女性が顔を出しました。

「そんなこと言われたら治るもんも治らないだろ!? こんな場所で嫁いびりなんてみっともない、さっさと帰んな!」
いきなり叱られて、さすがのお姑さんもタジタジになってしまいました。

「わ、わかったわよ……」
「ほら早く帰れって!」
慌ててバッグを掴み、お姑さんは追い立てられるように病室を出て行きました。

「あ、ありがとうございました!」
「いいんだよ、こんな時くらいゆっくり休みな」
その高齢女性はFさんに優しく言って、自分のベッドに戻りました。

よっぽど怖かったのか、その後お姑さんは一度も病院には現れませんでした。また病室で暴言を吐いたことを旦那さんが知り、Fさんの入院中に同居は解消。

Fさんは退院してからは心穏やかな日々を過ごしています。なお、退院してからその高齢女性には何度もお礼やお見舞いに行き、今でも親しくしているそうです。

いったいどんなところから救世主が現れるかわかりませんね。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:齋藤緑子

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