毎日食事を作っていると、メニューを考えるのが大変。おかずが決まったローテーションになってしまうこともありますよね。
今回は私の友人Mさんが経験した、晩御飯のおかずに関する家庭内騒動のお話です。

育ち盛りの息子たち

「え、父ちゃんいらないなら俺にちょうだい!」
「俺も俺も!」
息子たちは夫の分のお皿をさっと自分たちの方に引き寄せ、2人であっという間に食べ切ってしまったのです!

「お、おいお前ら…… 」
夫が抗議しようとすると、口の周りをミートソースで真っ赤に染めた息子たちはにかっと笑いました。
「飽きちゃったんでしょ、ならいいじゃん。食べたい人に食べられた方がパスタも幸せだよ」
「そうそう! めっちゃうまいよこれ」
それを見た夫は何も言えなくなり、1人でお湯を沸かしてインスタントラーメンを作ることに。

「わびしい夕食だよな……」
がっくりと肩を落としながらラーメンをすする夫に、Mさんは「いい気味!」と思わずにはいられなかったそうです。

それから夫は夕食のメニューに文句をつけることはなく、息子たちに取られないよう、出されたものを素直に食べているとのことです。

育ち盛りの食欲は底知れませんね。文句を言わずにパクパク食べてくれると、作る方も嬉しいのではないでしょうか。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:齋藤緑子

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