＜動物は苦手だが＞元彼のペットをできるだけ可愛がっていた私 → 5年ぶりに再会した瞬間──！？

実は犬が怖いけど、嫌われたくない……

B子には5年前、同世代の彼氏がいました。
彼は大の動物好きで、犬と猫を数匹飼っていました。
B子は動物を飼ったことがなく苦手です。幼い時に犬に追いかけられたことがあり、特に犬には恐怖心を抱いていました。
それでも彼に嫌われたくない一心で、彼の家の犬や猫にできるだけ声をかけ、かわいがっていました。

でも半年が経ち、その恋は残念ながら終わりを告げます。
それ以来、動物と触れ合う機会もなくなっていきました。

5年ぶりの再会

別れて5年経ち、ひょんなことから2人は再会することになりました。
5年ぶりに家に行くと。玄関で犬が吠えています。

「知らない人が来たから吠えてるんじゃ……」とB子は怖がりました。
でもよく見ると、犬は尻尾をふって、喜んでいるのです。
仕方なく、腰が引けたまま、5年ぶりに犬を撫でました。
犬は飛び上がって、無邪気に手をなめてきます。
その後、待っていた猫が体をこすりつけてきました。

そこで、B子はやっと気づいたのです。
「あれ？ この子たち、私のこと、覚えてる？」
動物の行動の意味がわからなくて、自信がありませんでしたが。
ただ、「私のこと、覚えてたの？」
と猫に聞くと、猫は「ニャアン」と一声鳴いて、膝の上に乗ったまま、離れなくなりました。