これは私の友人男性から聞いたキャンプで体験した出来事です。楽しいキャンプは深夜、恐怖のキャンプへと変貌したそう。心霊体験に遭遇したのにはきちんと理由があったようです。

そこら中に動物の足跡が無数にあるのです。
一緒にキャンプに来た仲間たちも続々と起きてきて、みんな口をそろえて同じ音を聞いたと言います。

なんだか重たい空気になりその日は解散。
翌日になってもこの出来事が頭から離れませんでした。

お祓い

やはりキャンプでの一件が気になり、私たちはお祓いに行くことを決めます。

お祓いでは正座してうつむく私たちの上で、長い木の棒の先に紙がついているようなもので頭を撫でられました。
この木の棒の先の紙が、頭を撫でた直後、火もないのに焦げたかのようにボロボロと崩れました。

恐怖も感じつつ、「きちんと力のある霊媒師さんなんだ」と実感して、数々の奇妙な体験が頭をめぐり震えが止まりません。
お祓いが終わったあと、霊媒師さんは私たちにこう言うのです。
「蛍はその地の神聖な生き物でつかまえてはいけない」
私たちは誰ひとり、霊媒師の方に蛍の話はしていません。

いま考えてみると、きっと興味本位で蛍を捕まえた私たちに、その土地の神様がお怒りになったのかもしれません。今思い出しても、ゾッとする体験でした。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Emi.A

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