恐怖体験とはいかないまでも、「いったい何だったんだろう?」というような<不思議体験>をしたことはありますか? 今回は、学生時代の不思議体験の理由が数年後ようやく発覚した、筆者の友人A子に聞いた【ほっこり話】をどうぞ。

数年後発覚した理由に、思わず涙

それから十数日後、友人と仲直り出来た私は、また一緒に通学するように。
あの道は、いつの間にか通らなくなっていました。

それから数年後、母とたまたま近所を散歩することに。

すると、あの声が聞こえた道で母がボソッと昔話をしてくれたのです。

「お母さんがまだ小さいとき、おばあちゃんがよくここまで迎えに来てくれていたの」

「雨の日も雪の日も朝ケンカした日も、必ずここで『お帰りなさい』って迎えてくれたなあ」

祖母は、私が生まれる前に病気で亡くなったと聞いていました。

その話を聞いて、もしかして……と思った私。
高校時代のことを思い出し、話すと母は泣きだして。

「きっと心配して迎えに来てくれていたんだね」と。

今でも、たまにあの道を歩いてみると
「お帰りなさい」
と声が聞こえる気がします。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:一瀬あい

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